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●バラについて●


バラの歴史
ダマスカスローズについて
イランとダマスカスローズについて
ダマスカスローズの品質について
なぜカーシャンのばら製品
カーシャン製品の品質管理

 

  ●バラの歴史●

バラの利用は古く、香油として使われるようになるのは2500年前のペルシャ・ギリシャ時代とされています。ローズウォーターが現在の方法で生産されるようになるのは約1000年前にさかのぼります。当時の東西の交易と文化交流はイスラム圏の通商によって隆盛を極めました。同時に科学技術も発展し、蒸留・濃縮・抽出の三つの技術(錬金術)の基礎が確立した時代でもありました。この科学技術は、後のヨーロッパルネッサンスの基礎となりました。ローズウォーターを蒸留水として生産できるようになった蒸留方法も、この時代に確立したものでした。
カーシャン近郊の村々では、昔と同じ製法の蒸留釜を使用してローズウォーターを生産しています。"カーシャンのばら水"は標高2500m以上のカモ地区で栽培しているバラを蒸留しています。"カーシャンのばら水"は、希薄な空気と乾燥した気候、昼夜の温度差という厳しい環境の中で栽培されたバラを、朝露のしたたる日の出の時刻に摘み取り、その日のうちに蒸留釜でローズウォーターにしたものです。バラの花の収穫は、5月下旬から約40日間毎日続けられます。千年紀の文化と、シルクロードの芳香をお楽しみください。

 

  ●ダマスカスローズについて●

ローズダマスカスの由来は約1000年前にさかのぼります。無明の時代と呼ばれたヨーロッパがアラビアの文化に目覚めたのは十字軍の遠征がきっかけでした。十字軍の遠征は戦争でしたが、同時にアラビアの文化に接した人々は文化の吸収に躍起になりました。そこで中近東との交易も盛んになりました。ヨーロッパという市場の登場によって需要が急速に伸びた10世紀の頃には、バラの精油(香油)=エッセンシャルオイルの交易市場はシリアのダマスカスに集中するようになりました。そのバラの精油を抽出するために、最も適したバラにローズダマスカスという名称が与えられました。ローズダマスカスは、その後品種改良も受けずに脈々と栽培が続けられてきたバラの原種の一つになります。
  ●イランとダマスカスローズについて●

イランはバラの原産国であると同時に、最初に蒸留技術を開発し、バラの精油とローズウォーターを生産した歴史と伝統のある国です。イランというと砂漠の国というイメージが重なりますが、国全体に大きな山脈が連なり、西方に位置する地中海の湿った空気を遮る山脈の影響をうけて冬になると雪が降ります。この雪解け水を利用して灌漑用水としたのがカナートという地下水道で、約2500年前から利用されてきました。そのような歴史と技術によって、砂漠の中でも灌漑を利用して多くの作物が栽培されてきました。
  ●ダマスカスローズの品質について●

ダマスカスローズの樹木は3年から4年で、株元から剪定(丸刈り)することで樹木の活性力を高めます。そのことは、品質の高いバラを維持することと、病気へのダメージを抑えるものです。バラの栽培は観賞用の花ではありませんので、収穫時に殺菌剤や殺虫剤を散布することはありません。これはローズダマスカスという品種が古くから栽培されてきたことと、ローズウォーターを食用として利用していることに起因しています。活性力の強いバラから抽出される精油の色は緑色になります。一般に流通しているオイルは黄色ですが、これは樹の活力が低下してくると黄色になるものです。原因は剪定管理を怠っていることと、過度な肥料による活性力の低下にあります。この精油を抽出する段階の副産物として、ローズウォーターが生産されています。バラの精油の副産物とはいっても、活性力の強いバラからは密度30度前後(=カーシャンのばら水)のローズウォーターを容易に生産することができますが、活性力の弱くなったバラでは密度の高いローズウォーターを生産することが難しくなります。
  ●なぜカーシャンのバラ製品●

イランでは多くの地域でバラが栽培されています。その中で、栽培環境も含めてカモ地区で栽培されるバラからは密度の高いローズウォーターを容易に生産でき、カモ地区で栽培されたバラがイランの中で最良のものだと考えています。そういうバラを見つけだしてローズウォーターの会社(カモ社)が1997年に操業をするようになりました。カモ社では標高2500mという環境を利用した清潔な工場で、密度の高いローズウォーターに精製水を加え希釈したものを飲用としてアラビア半島へ輸出しています。まだ、密度の高いローズウォーターの出荷は日本だけですが"カーシャンのばら水"の品質の高さが理解されれば、カモ社の製品は密度の高いローズウォーターが主力になっていくもと考えています。

  ●カーシャン製品の品質管理●

イランではローズウォーターを主に飲用としての輸出に基準をおいていることから、輸出する際の加熱殺菌(パスツール=低温殺菌)の行程処理を義務付けられています。ばら水は蒸留方法により製造されていますから加熱しても品質に変化はなく、バラ本来の香りを損なわずそのままの新鮮な香りをお楽しみいただけます。
また、加熱殺菌を行うことで薬品は使いませんので、パスツールは体に安全な方法といえます。
カーシャンのばら水も、ビンに装填してからパスツール処理をし、輸出許可を正式に取得してから出荷されているものです。
開封後は冷蔵庫に保管と記載していますが、これは外からの菌の混入を防ぐ為で、開封前の保存方法は直射日光が当たらないところでの常温保存で大丈夫です。